CKのブログ
プロフィール
HN:
CK
年齢:
42
HP:
性別:
男性
誕生日:
1982/05/02
職業:
水とふれあう To be with water
趣味:
ケーキ作ること To make a cake
自己紹介:
自由奔放
自己中心 何か人にいいことをしてあげるときは、 自分のためだと思ってする。 見返りを期待してする。 その人か、またその人以外の人からのお返しを期待する。 それが自然体だと思う 人はこう言う。 計算高くないほうがいいと。 でもべつに高くてもいいと僕は思う。 期待は大きいほうがいいと思う。 夢がふくらむから。 でも、小さい夢に恥じることもない。 あせらずにすむから。 まあ,とにかく なるべくヘンなこだわり もたないようにいきたい そこにこだわってみよう 渡辺 啓介 My Profile: Be free and unrestrained Be egocentric and selfish When I show you kindness, I do for me. I shall behave with expectation of return from you, or even from other other people in the future, even far from that time. I think it is natural for human beings. People say that when you go fishing, you had better not count your fish too much before they are caught. But I think that it's OK, if you do it. I think that it's better to have such a big expectations in return, because we can dream it. Don't be aschamed of yourself if you have such a little dream, because you shouldn't be in a hurry. Anyway, I prefer that I shouldn't be sticky about something particular. I will have much concern with this. Keisuke Watanabe
リンク
カテゴリー
最新記事
(01/05)
(12/13)
(11/27)
(07/19)
(07/12)
フリーエリア
カレンダー
カウンター
|
帰国してから,ちょうど半年になろうとしている。留学経験から色々思うところがあったので,その思いを書きとどめておきたかったが,日々の忙しさにかまけてさぼっていた。でも,この半年間にその考えが熟してきているのを感じ,キーボードを打ち始めた。未だまとまらない部分が多いが,迷いながら書くことにしたのは,一度消化できたところまでを大雑把に整理しておきたかったからだ。
2007/05/29 留学して“気づいた”こと
ドイツのシュツッツガルトで出会った人々は驚くほど親日家が多かった。その理由は,よく言われるTOYOTAやCANON,SONYといった豊かな技術力による製品の流入とそれらのTVコマーシャルによる高い経済力のイメージだけではない。確かに,タイやインドネシアなど,東南アジアやオセアニア各国などにいる親日家はそのような理由が当てはまるかもしれない。第二次世界大戦の後の貧困を経て,半世紀で世界有数の経済大国にのぼりつめた。いわば憧れの存在として見られる側面として。
ところが,ヨーロッパでも親日家は多かった。これは今のところよくわからない。確かに,技術と経済の側面に加え,アニメやマンガに代表されるポップカルチャー的側面と空手や相撲,仏教の禅,武士,忍者などのフォーマリズム(形式主義)として守り続けられた異国情緒あふれる伝統文化に魅力を感じるという分析はできるが,そのような文化は世界に大量に存在することからいって,他に理由があるのではないだろうか。IP電話として,世界中の人々に使用されている無料通話ソフトSKYPEの絵文字に日本の「お辞儀」,「忍者」などの項目があるのは,日本語版SKYPEだけではない。それほど日本の文化の一部は切り取られ,世界に浸透している。出会ったドイツ人やフランス人の中に多くの「おたく」がいた。日本のマンガやアニメは,パソコンのハードディスクの半分以上を占める人も少なくなく,驚いたことに彼らは,自国語の吹き替えを好まず,非常に多くの日本語を学び知っていた。留学して周りにほとんど日本人がいない中で,もちろん悪い気はしなかった。この経験は,“私自身が抱いていた日本のイメージ”を大きく変えることとなった。
これまで抱いていた日本のイメージは,思いついた順5つある。最初の4つはこのような感じだった。
1. 創造性に欠ける。
2. 資源がない。
3. 主張をほとんどしない。
4. 論理性に欠ける。
このようなイメージを持って,留学し一年を経験して,多くの親日家と出会い,私はこう問いかけた。これらの要因なくして,どうしてここまで愛される国になれたのか?ホントに上の4つにかけるのか?
私は最後の4以外の項目に対して全て“?”を付与し問い直すことにした。そして,4の「論理性に欠ける」というところについてもそれがネガティブなのことなのかどうかに“?”をつけた。
1.創造性とはなんなのか?;創造性なくして,ここまでの経済成長は成しえないのではないか。
2.資源とは化石燃料をだけを意味するのか?;先日研究室のブラジル人の同僚とこんな会話をした。
「大学の中にもいろんな花とか木とかいっぱいあるよね」
「そうだね。日本は多いよ。」
「ブラジルの方が多いでしょ?」
「うんそうだけど,ブラジルは広い多いのに対して,日本は狭いのに多いよ。」
思うに,温暖湿潤な気候,四季をはっきりと感じる気候に加え,近海は寒流と暖流が入り込み,内陸は山川が豊富なこの小さな島々の中に,凝縮された生命の多様性こそ資源なのではないか?日本人が持っている独特の感性はきっとこういう環境の中で育まれていて,環境の変化に敏感なアウェアネス(気づき)を持った日本人そのものが資源だといえるのではないか?
3.主張をすることの意味は?;主張することは,自分の意思を伝えることだが,主張しないことで相手の意思を尊重できる。日本は,良くも悪くも後者に特化している。バランスは悪い。
4.論理性は必ず必要なのか?;論理性は,見えていないものに対して,
私はこれらの“?”を持ち帰り一つのことに気づいた。それは,4つのイメージは全て西洋の尺度だとうことである。
1.Creativity
2.Resource
3.Self-assertion
4.Logic
日本人の特質を西洋の尺度で測るには困難があるのかもしれない。
最後に5つめの日本人のイメージを述べると,
5.寛容的であり保守的
である。これは,英語にすればTolerant and Conservativeになるが,これについては,“?”どころかより強くそう思うようになった。相反する二つが織り交ざっているこのイメージは,留学して確固たる考えとして残った。そのほかの4つについては“?”のまま自分のなかに残っている。
留学して得たもっとも価値あるものは,これらの“?”に他ならない。これを言葉で表すなら“Awareness”日本語で無理やり表すなら,“気づき”となるだろうか,上手い訳語が見つからない。人間は,世界の中に生きているが実際に見ている世界は,縮図でしかない。私たちはこの縮図から多くのことを学び取れるのに,一側面からしかこれを見ることに慣れすぎてしまっている。つまり,他の視点に立ってみれば違う世界が広がっていることに“気づいて”いないのである。私は,ドイツでの6ヶ月でそのことに“気づいた”。
以下蛇足になるが,世界同時多発テロに端を発し,文明の衝突などという言葉が流布しているが,世界の異常な出来事は突然起きるではなく,突然“気づく”レベルまで極端なことが起こっただけなのだろうと思う。異常と正常に境界線はなくて,“気づくか気づかないか”の間に境界線があるのだと思う。フラストレーションは日々少しずつたまり続けて,そのパワーはどこかで一気に解放される。そうならないためにも,より多くの“?”を持ち続けることがこれからの日本,世界,時代には必要だろう。未だ日本の良いところと悪いところがわからないにもかかわらず,世界について述べるのはナンセンスに思えるが,日本も世界の縮図だと考えれば,ヒントは大いに隠れていると思う。気づかないことにはなにも始まらない。 PR 2007/05/31(Thu) 11:15:55
この記事にコメントする
気合がはいってますね。
相変わらず視点が鋭いのと、文章力がすごい。
どうなんだろう。親日家が多いって訳でもないと思いますよ。僕もそうですけど、幸いにして僕らはそういう恵まれた環境にいたということじゃないですかね。日本にいたって、ほら外国人の周りにいるのは、外国人が好きだったり、何らかの好意を持った人だったりするじゃないですか。それに最後に人を引っ張ってくるのは、”人”の力であって、”国”の力ではないと思います。傾向はあるとは思いますが・・・。けいすけさんが、それだけ素敵な人にめぐり合えたとするならば、それだけけいすけさんに惹き付けるパワーがあったということだと思いますよ。
あと
5つのポイントなんですが、2つ目の資源が少ないだけ、どうも性質が違う気がするんですが。もう少し言うならば、資源が少ないことを後ろめたく思っている日本人とでも言えばいいのでしょうか。
それとスコシ話はそれてしまうんですが、資源が少ないという意味では、ドイツも同じだと思いますよ。世界の輸出高NO1はドイツ(日本は確か4位くらいです。)ですし、かといってドイツに工業資源があふれているわけでもない。 日本と同じように考えるならば、ドイツにだって何か資源があるはずで、それが何かを考えるのも面白いかもしれないですね。
無題
> Fuji
気合はいってるよーてか,FUJIアツイ!すごい参考になる。なかなか,まとまりきらない思いが多くて,うれしいコメントだよ。てか,ガチでFUJIにはまるはなしだったんかな?都市計画系の人間としての視点だね。 おっしゃるとおり恵まれた環境にいるんだよね。自分の周りを切り取って見れば,おれはこの切り取りって意味があると思うんだ。だって,おれの周りにいたのは,留学してドイツに来た人間,大学っていう高学歴層。間違いなく,アクティブでけっこうえらくなって,人を動かす方の人間になる人間が多かったんじゃないかと考えると,その類の人間に親日家が多かったってのは意味がある!って思ったんだ。だから,おれの力じゃないっすよ(笑)実際振り返るとFUJIの周りの方がいいやつ多かったよ。 ”人”の力ってのは,まさにそうだと思う。 それが,資源の話つばがる。現在言う意味でやっぱり,石油とかの化石燃料系として捉えたから,「ない」といったんだけど,人を豊かにするのは,”文化”であり,”環境”にあると思うんだよね。その意味で,ドイツも日本も”緑豊かな環境”が広がってるなーとか思う。自然の中に,”多様性”を見出せれば,それを社会の縮図として捉える人間が増えると思うんだ。でも,それに”気づく人”つまり”豊かな視点を持った人”を育む”豊かな文化”が,今の日本では,頭打ちになってるとしか思えない。これには”保守的”であることの悪い面が作用しまくってるんじゃないかと思うが,それについては,今度にしよう。また,長くなってしまった。。。 |